サービス担当者会議とは、ケアマネジャーが作成したケアプランの内容・方向性を決定するときに関係者を集めて開かれる話し合いのことを指します。
担当者会議は、利用者の状態やニーズなどの情報を多職種で共有・検討できる貴重な場といえるでしょう。担当者会議を開く目的は、おもに以下の通りです。
情報の共有利用者と家族の希望の確認課題の解決策に対する説明支援内容の検討情報の共有利用者と家族の状況や作成したケアプランの内容などについての情報共有を行うことが目的の1つです。ケアマネジャーだけでなく、医師や事業者にも情報を伝えることで、それぞれの役割やケアの方法が明確となります。
情報共有の大切さについて知りたい方は、以下の記事をご一読ください。
▶︎介護における情報共有の大切さ|スムーズに共有する方法・効率化するツール
利用者と家族がどのような希望を持っているのかを確認することも大切です。どのようなサービスを希望しているのか、どのような調整をして欲しいのかなど、利用者と家族の意向に沿ってケアプランを作成しましょう。
課題の解決策に対する説明利用者と家族の希望を聴取したうえで、課題に対してどのような解決策をとるのかを説明していきます。
適切なサービスを提案したとしても、利用者と家族の理解が得られない場合、受け入れてもらえないケースも考えられます。解決策を説明して理解を得たうえで、ケアプランの作成を進めていきましょう。
支援内容の検討今まで話し合った利用者・家族の希望や解決策を総括しながら、サービス内容を検討します。提供するサービスを変更する必要が出た場合は、それにあわせてケアプランの内容も更新します。
介護保険法第7条第5項では、ケアマネジャーを「要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じて適切な介護サービスを利用できるよう、市町村、サービス提供事業者、介護保険施設等との連絡調整を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するもの」と定義しています。
よって、本人や家族の相談に応じ、適切なアドバイスなどを専門的な見地から行うことが期待されています。