第28回 精神保健福祉士 試験概要
試験日・試験時間・試験科目
- 精神保健福祉士とは
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精神保健福祉士は、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、若しくは精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談又は精神障害者及び精神保健に関する課題を抱える者の精神保健に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行なうこと(以下「相談援助」といいます)を業とする者で、一定の受験資格を有する者が、国家試験を受験し、これに合格した者が所定の登録を受けることにより、精神保健福祉士の資格を取得することができるものです。
- 精神保健福祉士になるまでの流れ
-
精神保健福祉士になるには、下記の3つのステップをクリアする必要があります。
① 受験要件を満たす
② 「精神保健福祉士国家試験」に合格する。
③ 「精神保健福祉士」として登録する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 令和8年1月31日(土曜日) 令和8年2月 1日(日曜日) |
| 試験時間 | 令和8年1月31日(土曜日) 14時00分~15時30分 弱視等受験者(1.3倍) (注意)14時00分~16時00分 点字等受験者(1.5倍) (注意)14時00分~16時15分 |
| 令和8年2月 1日(日曜日) 10時00分~12時20分 弱視等受験者(1.3倍) (注意)10時00分~13時05分 点字等受験者(1.5倍) (注意)10時00分~13時30分 | |
| 受験手数料 | 精神保健福祉士のみ受験する場合 24,140円 精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合 36,360円 (=精神19,520円+社会16,840円) 精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合 18,820円 |
| 申込み期間 | 令和7年9月4日(木曜日)から10月3日(金曜日)まで (注意)過去の試験(第1回~27回)で、受験票を受け取った方のうち、確定した証明書を提出した方(受験資格が確定している方)は、インターネットで受験申し込みしてください。 初めて受験申し込みをする方、過去の試験で確定した証明書を提出していない方は、あらかじめ受験の申し込みに必要な書類『受験の手引』を取り寄せる必要があります。 「受験申し込み手続き」へ |
| 合格発表日 | 令和8年3月3日(火曜日) 試験センターのHPに掲載 |
| 結果通知日 | 令和8年3月6日(金曜日) |
試験科目
| 試験科目 (令和8年1月31日(土)実施科目) |
| ①精神医学と精神医療 ②現代の精神保健の課題と支援 ③精神保健福祉の原理 ④ソーシャルワークの理論と方法(専門) ⑤精神障害リハビリテーション論 ⑥精神保健福祉制度論 |
| 試験科目 (令和8年2月 1日(日)実施科目) |
| ⑦医学概論 ⑧心理学と心理的支援 ⑨社会学と社会システム ⑩社会福祉の原理と政策 ⑪社会保障 ⑫権利擁護を支える法制度 ⑬地域福祉と包括的支援体制 ⑭障害者福祉 ⑮刑事司法と福祉 ⑯ソーシャルワークの基盤と専門職 ⑰ソーシャルワークの理論と方法 ⑱社会福祉調査の基礎 |
試験地
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
受験資格
(1)4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(令和8年3月31日までに卒業見込みの方を含みます。)
(2)2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方(令和8年3月31日までに従事する見込みの方を含みます。)
(3)精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方(令和8年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。)
(4)精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方(令和8年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含みます。)
出題基準
(1)出題基準の基本的性格
出題基準は、試験委員が試験問題を作成するために用いる基準であることから、次のような基本的性格を有する。
- ア 出題基準は、あくまでも標準的な出題範囲の例示であって、出題範囲を厳密に限定するものではなく、また、作問方法や表現等を拘束するものではない。
- イ 出題基準公表後の法改正による制度の重大な変更等、出題基準にない事項であっても、精神保健福祉士として習得すべき事項については、出題することができる。
- ウ 関係学会等で学説として定まっていないものや、論議が分かれているものについては、その旨を配慮した出題を行なう。
(2)大・中・小項目の位置付けと関係
- ア 大項目は、中項目を束ねる見出しであり、科目全体の範囲を示すものである。
- イ 中項目は、試験の出題内容となる事項であり、試験問題はこの範囲から出題されることとなる。なお、中項目は、出題基準として、試験問題の出題範囲という観点から配列されているため、学問的な分類体系とは必ずしも一致しない。
- ウ 小項目は、中項目に関する事項をわかり易くするために例示した事項である。
- エ 出題は、この出題基準に盛り込まれた事項に限定されるものではなく、法律、政省令等に規定されている事項、厚生労働白書などの公刊物に記載されている事項などからも出題される。
(3)試験科目別出題基準
試験科目別出題基準は、別添のとおりである。
合格基準
次の2つの条件を満たした者を合格者とする。
① 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
② ①を満たした者のうち、試験科目9科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては、5科目群。)の各科目群すべてにおいて得点があった者。
[1] 精神医学と精神医療
[2] 現代の精神保健の課題と支援
[3] 精神保健福祉の原理
[4] ソーシャルワークの理論と方法(専門)
[5] 精神障害リハビリテーション論、精神保健福祉制度論
[6] 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
[7] 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
[8] 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
[9] ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
(注意1) 配点は、1問1点の132点満点である。
(注意2) 精神保健福祉士法施行規則第6条の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の48点満点である。
試験の方法
(1)試験は、筆記の方法により行なう。
なお、障害がある者等については、その申請により点字問題、拡大文字問題、チェック解答用紙等による試験を行なうほか、試験時間の延長等必要な配慮を行なう。
(2)出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式とし、出題数は132問、総試験時間数は230分とする。
合格点・合格率
| 項目 | 第23回 | 第24回 | 第25回 | 第26回 | 第27回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者数 | 6,165人 | 6,502人 | 7,024人 | 6,978人 | 6,642人 |
| 合格者数 | 3,955人 | 4,267人 | 4,996人 | 4,911人 | 4,694人 |
| 合格点 | 94点 | 101点 | 95点 | 95点 | 70点 |
| 一部免除受験者の合格点 | 44点 | 47点 | 49点 | 44点 | 32点 |
| 合格率 | 64.2% | 65.6% | 71.1% | 70.4% | 70.7% |
※このページ参照元
公益財団法人社会福祉振興・試験センター
厚生労働省HP
